こんにちは(^^)
甲賀市信楽町で昭和18年から地元密着で81年の工務店。
甲賀市を中心に新築・注文住宅を行っています、森工務店の森昌智です。
新築住宅の耐震に関するお話です。
家を守る耐震性とコストについて
住宅で考えたときに建物の構造は木造、鉄骨、鉄筋コンクリートで多くが木造で建てられることが多いと思います。
その中で建物の耐震性を確保するために耐震構造、制震構造、免振構造があります。
耐震構造では、建物の柱や梁の間に筋交いを入れ壁の強度を上げる方法(今までの構造)や柱と梁の外側に面材を貼って強度を上げる方法(モノコック構造で面で支える形)で
強度を高めます。コスト面は上がりません。次に制震構造ですが建物の柱や梁に制振部材を設置し、地震エネルギーを制振部材が吸収することで建物の揺れを軽減させます。弊社森工務店は制震構造です。コストは15万円ほど上がります。
最後に免振構造(ビルなど)は建物の基礎と地盤の間に免震装置を設置し、揺れを基礎下の免振部で吸収することで建物への揺れを大幅に軽減します。コストは大幅にアップすることになります。
耐震等級について
耐震には、その強さを表すレベルがあります。それが耐震等級です。
耐震等級1が建築基準法で定められている強さであり、極めてまれに発生する地震でも倒壊しない程度とされています。
それに対し、等級2は等級1の1.25倍で長期優良住宅は耐震等級2以上になっています。そして等級3は等級1の1.5倍の強度です。
消防署や警察署など防災の拠点となる建物がこの基準に該当します。
ここでポイントとなるのは、法律は生命を守ることを第一に考え、「倒壊」しない建物を最低基準として定めていることです。
家は倒壊したとしても命は失わないが、家は修復不可能になる場合もあるということです。
つまり万が一に備えるには、耐震等級3にすることが地震に強い家となるのです。
最近では多くの会社で長期優良住宅や性能評価機関で耐震等級3の認定を受けて建築する会社が多くなっています。
弊社も耐震等級3の認定を受けて家づくりをしています。耐震等級3相当という言葉もあります、これは耐震等級3と同等の耐震性のある建物を示しますが、認定は受けていません。
ですので、認定を受け強度がある建物で有事の際も損壊しない家づくりをお勧めします。
どんな家が地震に弱いのか
地震に強い家を建てるために、どのような家が地震のときに倒れやすくなるか見てみましょう。ポイントは3つです。
ポイント1
1階よりも2階のほうが重い家です。
例えば、1階より2階がせり出していたり、重い屋根瓦が載っていると地震で建物が揺れたときに、2階部分が大きく揺れてしまい、1階に大きな負担がかかり、1階部分が壊れて倒壊する危険があります。
ポイント2
壁が少ない家です。木造の建物は、地震の横揺れを壁(耐力壁)の力で支えます。
この壁が少ないと地震による横揺れを支えきれなくなり、倒壊してしまいます。
ポイント3
総合してですが、バランスの悪い家です。
1階と2階のバランスが悪かったり、北側は壁がたくさんあるのに、南側は壁が少ないなどです。
南側には日当たりをよくするために窓が多くなってしまうのですが、地震に耐える強い家にするにはバランスを考えて、まんべんなく適切に壁を設ける必要があります。
また上下の壁の位置(直下率)も重要で1階と2階の壁位置が60%以上揃うことも強い家になる必要な要素になります。
まとめ
家づくりは一生に一度の大きな買い物になります。その分多くのことを決めなければなりません。
その中で仕様を決定していく際にはコストの話が出てきます。そのご家族内でしっかりとした「ものさし」を持っていないと構造や性能に関わる選択を間違え、後悔することになるかもしれません。是非、家づくりに必要な情報や勉強を行い失敗しない家づくりを行ってください。
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