甲賀市信楽町で新築・注文住宅を行っております森工務店 森昌智です。
お家づくりで吹抜けに憧れがある方も多いのではないでしょうか?
森工務店の考える吹抜けを作るメリット・デメリットをご紹介します。
吹抜けを作るメリットは?
以前の住宅ではすき間風が入ってくるなど気密性、断熱性も低かったので吹抜けを作ると寒いというお話を聞くことがありましたが、今の家は高気密、高断熱の家が主流の中、メリットになる部分も多くなってきています。
森工務店のモリノイエは断熱性能を表す数値の平均値がUA値0.38、室温で表すと無暖房で10度を下回らない家になります。また、家全体のすき間を表す数値の平均値はC値0.31で30坪の家では6cm角のすき間ということを前提にお話しさせていただきます。
5つのメリット
メリット①
開放感のあるリビング、ダイニング等が作れることで少し部屋を少し小さくしても天井がない分、開放的に暮らすことができコストも抑えることができます。
メリット②
部屋を少し小さくするコストダウン以外にも1階の天井、2階の床の材料や手間が減ることでコストダウンにつながります。
メリット③
空気環境で考えると暖かい空気は軽く、上に上がっていき、寒い空気は重く下に降りていきます。高気密、高断熱の家ではすき間風の進入がほぼないので吹抜けや階段を介して2階にも暖かい空気が循環し、エアコン1台で家全体が快適な温度になります。建物の形によっては1台で快適な温度にならないこともあるので建物の形状も大切な要素になります。
メリット④
夏は吹抜け近くにある廊下にエアコンを設置することで1階にも冷気を落とすことができます。こちらも廊下、吹抜け、階段の位置関係や建物の形状にもよるので間取りを考える際に一緒に検討していきます。
メリット⑤
吹抜けはリビング、ダイニングに作ることが多く方位でいうと南面に配置されることが多くなります。1階には大きな窓が入り吹抜け部も大きな窓が入ることで、冬の寒い時期に南面から電気ストーブ4台分の熱量を室内に入れることができ省エネにも寄与します。ただし夏場は逆に陽が差し込み暑くなる要素になるので太陽高度を意識した適度な長さの庇を設けたり、外側にすだれを付けるなどの対策を考える必要はあります。
吹抜けのデメリットは?
5つのデメリット
デメリット①
吹抜けの外壁面には大きなサッシがつくことが多いですが廊下などが配置されていないと窓の掃除ができないことや吹抜け天井によくつけるシーリングファンの掃除も足場がないとできない。
デメリット②
吹抜けの手摺はアイアンにすることが多くなってきていますが、小さい子供さんがいるご家庭では手摺をアイアン等にすると手摺の間隔が広い形になりやすいので落下防止などの対策が必要です
デメリット③
キッチンのすぐ上にある吹抜けでは料理をされた時の臭いが2階に上がっていくので対策が必要ですが全館換気が配置されていれば少し臭いは残りますがすぐにきれいな空気に代わるので換気計画は必要だと思います。
デメリット④
モリノイエでは外からの騒音が気になる環境においても、睡眠や勉強のなどの妨げにならないほど防音にも優れていますが、吹抜けがあることで家の中が響き1階の騒いでいる声等が2階の部屋にも聞こえてくるので静かな環境が必要な場合にはデメリットになります。
デメリット⑤
吹抜けがあることで部屋を配置することができない。2階の部屋が少し狭くなる傾向があります。ただし床面積に含まれない分、建物のコストは落とすことができるので一長一短あるかと思います。
まとめ
森工務店では吹抜けを配置することが多いです。理由はメリット面に書いたエアコン1台で家中、18度から20度をキープしやすくなるので24時間稼働しても結果的には光熱費も下げることができると考えています。また南面に吹抜けを配置することで冬の日射を十分に取り入れ、適度な庇を設けて夏場の遮蔽を行います。そして、信楽の卓越風は南から吹きますので吹抜けの窓を利用することで風通しも良く、自然エネルギーをうまく取り入れたエコな暮らしを実現することができます。メリット、デメリットを考えてそれぞれのご家族に合う選択をしていただければと思います。
吹抜けのあるお家の室温について以前にブログで書いています。➡無断熱のお家と高断熱のお家の温度比較
吹抜けのあるお家の施工事例
広々LDKが気持ちいいお家➡https://qr.quel.jp/pv.php?b=42Gan0U
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