こんにちは。
甲賀市信楽町の森工務店代表 森昌智です。
森工務店では、新築を建築いただきましたお客様の定期点検で
半年、1年、3年、5年、7年、10年を通常点検としてアフターに回っています。
モリノ会会員様には毎年1年点検を実施しています。
半年、1年点検にお伺いするとよく目にするのが天井と壁の角部分(入隅)にクロスにすき間が出来ている。
クロスの継ぎ目に隙間ができてきている。造り付け棚や、机とクロスの境目に隙間ができてきている。
どこのお家へ点検にお伺いしてもほとんどのお家にこの症状は起こっています。
それはなぜ起こるのか?
クロス割れや隙間の原因
それは、クロスだけでなく珪藻土や漆喰、ペンキの内装でも起こります。
↑こちらは珪藻土の壁で入隅のひび割れです。
↑こちらはクロスのすき間です。
お客さんからすると「家が傾いてきた?」「地盤の沈下が起こった?」など構造的に不安になられる方もいるかもしれません。
ですが多くの原因は、木の痩せや石膏ボードの下地にちょうど桟が入っていないことによるものが多く、経験上構造的に問題がないことがほとんどです。
なぜ壁が割れてくるのかというとクロスや石膏ボードはほとんど痩せていきませんが、木材は乾燥している乾燥材を使っていても痩せていきます。
湿気の多い季節は水を含んで膨らんでいき、冬場に暖房すれば乾燥して痩せていきます。それだけ木は呼吸しているということです。
これは木の家の良さでもありデメリットでもあります。
冬場は特に乾燥するので割れが目立ってきます。でも季節が変わればあの隙間なくなっている!ということも多いです。
収縮がひどく痩せがひどい木材もあります。造り付け棚や机でよく使用するタモの木はすごく痩せます。
大工としての施工と対応
大工としては、自然に起こる現象ですがこの割れをできるだけ少なくする為に、乾燥材を使い石膏ボードの下地に桟を入れて石膏ボードが木材としっかり固定できるよう石膏ボードの四方に下地を入れ柱、桟、石膏ボードが一体になるように施工します。
それでも壁と天井の入隅は隙間が空いてくることがあるのでボンドを入れるなど工夫をしています。
定期点検に伺った際に、手の届く範囲であれば補修材で埋めることもありますが、木の収縮は3~5年程すると落ち着いてくるのでその後は気にならないことがほとんどです。
木材もですが、コンクリートも乾燥収縮を起こすものなので、そういったことも知っておいていただけると不安が減りますね。
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